東京大学が3月10日、大学入試センター試験に代わり2020年度から実施される「大学入学共通テスト」で、英語の合否判定に民間試験の結果を活用しない方針を示した。これを受け、ネットでは議論を呼んでいる。

文部科学省は大学入学共通テストの実施に際して、2023年までは現行のセンター試験のマークシート形式と並行し、「読む・聞く・話す・書く」の4技能を測る英検やTOEICなどの民間試験の結果を合わせて、合否を下す方式をとる方針だ。ただし、国立大学協会は、民間試験を活用するかについては各大学に委ねるとしている。

「朝日新聞デジタル」などによると、東京大学は、目的が異なる民間試験の成績を活用することは公平性の担保が難しいなどの理由で、合否判定に用いないと判断したという。民間試験の成績が提供された場合には、合格者の入学後の追跡調査などに用途を限定する予定だ。

Twitterでは、

“自前の試験で学力を測れる大学がそういう選択をするのは自然な事。現状でもセンターは足切りにしか使っていないわけだし。”
“ま、賢明な判断だし、高校や塾でさえ右往左往してるのに、まともな努力を今ある外部試験では測れないよね。”

と、東大の方針に理解を示す声が上がっている一方で、

“民間試験を合否判定に用いないとなると、結局スピーキングとライティングが軽視された「英語教育」が続くのではないでしょうか。”
“大風呂敷を広げてみたものの、結局は何も変わらずこれまで通りという事か。そろそろこの国は、グローバル化いう言葉を死語にした方が良いかもしれないね。”

と、「英語教育」の観点からこの問題をとらえ、不満に思う声も。

また、“東大の入試だと、長文が出て、その内容を400字以内にまとめよ、みたいな出題がされる。TOEICは、早く英語の読み書きができるかを試すテストだから、内容的に全く相いれない。”

と、東大が求める英語能力と民間試験の試験方針には乖離が見られるとの声も見受けられる。

それぞれの試験がどういった能力を測るものかという捉え方によって、東大の決定に対するユーザーの意見が割れるようだが、いずれにせよ、この決定は他の国立大学に影響を与えるだろう。他の大学が今後どのような判断を下すことになるのか注目される。
(山中一生)

■関連リンク
東京大学
https://www.u-tokyo.ac.jp/index_j.html

東大、英語民間試験を使わない方向 大学入学共通テスト-朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASL3B51M8L3BUTIL013.html



(出典 news.nicovideo.jp)