江戸時代 幕末の忍藩(武蔵国埼玉郡[現在の埼玉県行田市])の下級武士であった尾崎石城(おざきせきじょう)という人物を知っていますか?尾崎石城は下級武士ではありましたが、江戸時代の暮らしを知る上でとても重要なおこないをした人物なのですが、その行いというのが「絵日記を書いた」ということ。


尾崎石城が書いた絵日記は武士の日々の暮らしぶりがとても具体的に描かれており、とても重要な資料とされています。この絵日記は現在「石城日記」と呼ばれおり、1861年(文久元年)から178日間の暮らしぶりが記録されています。


「絵日記を書いた」ことがどうしてそんなに重要なのでしょうか?江戸時代の武家の日常的な暮らしぶりが具体的に記されている資料というものは少なく、ましてや絵日記形式の資料というのはとても珍しいそうなんです。


 

絵日記形式で書かれているので、字を読むことができなくても絵を通して当時の暮らしぶりを感じ取ることができます。日記として書いたものなので絵のタッチが略画的にサラサラっと描かれていて、そこもまた味があって可愛らしい。


絵日記に描かれるシーンは主に屋内なのですが、部屋に置いてある家具や小物類も細かく描かれている場面も多いので、そういった細かな部分からも生活臭が出てきているのでしょう。


それにしても酒飲みのシーンが多いこと。個人的にはそこがまた親近感があり惹きつけられてしまうのですが。下級武士と聞くと金銭面に苦労していたのではと想像しましたが、日記を見る限りでは食いぶちには困らない生活をしていたようです。

尾崎石城は副業として屏風や掛け軸などの絵の制作をおこなっていたそうで、この副業によって生活が潤っていたのでしょう。さらりと書いた絵日記でもここまで情景を伝える描写に富んでいるのは、副業とするほどの画力があったからこそでしょう。

現在、「石城日記」は慶應義塾大学文学部古文書室に所蔵されており、オンラインでも確認できますので是非チェックしてみてください。

画像出典:古文書室展示会 資料4:『石城日記』

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(出典 news.nicovideo.jp)


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